水島朝穂・早大教授の7・31国会前スピーチ

水島朝穂・早稲田大学教授のWEBで、特に安倍政権の閣議決定(「解釈改憲」)に基づく「安保関連法案」問題について多くの投稿がなされていること、また、7月20日にアップされた「直言」、同27日にアップされた直言、同月30日にアップされた「緊急直言」、8月3日にアップされたは「直言」についても、すでに、ご紹介いたしました。

 

 水島朝穂・早稲田大学教授「平和憲法のメッセージ」の『今週の直言』紹介

水島朝穂・早稲田大学教授「『100の学説より一つの最高裁判決だ』?!――安倍政権の傲慢無知」

水島朝穂・早稲田大学教授「NHK憲法研究者アンケートのこと――合憲・違憲の決着はついている」

水島朝穂・早大教授の緊急直言「『先制攻撃』と『先に攻撃』を区別せよ――参議院でのかみ合った審議のために」

水島朝穂・早大教授の直言「新たな『戦前民主主義』の時代――国会前で起きていること 」

ところで、

「安保関連法案に反対する学者の会」と学生たちのグループ「SEALDs(シールズ)」は、7月31日に初めての共同行動を行いました。

依頼を受けた水島教授は、そこでスピーチされました。以下では、そのスピーチの文字起こしをご紹介いたします。

なお、

お読みいただきましたら、是非とも8月3日付直言もお読みください。国会前スピーチについて言及されており、水島教授の言いたかったことがよく理解していただけます。

新たな『戦前民主主義』の時代――国会前で起きていること」(2015年8月3日 )

 

「皆さんこんばんは。早稲田大学の水島です。

今、全国憲法研究会の代表をしていますんで、さっきから『憲法を守れ、守れ』と言われてますと…我々はそれで飯を食っております。飯を食っている人間がここに来ないのは、やっぱりヤバイ、ということで学者の会呼びかけ人ですけど、今日、初めて来まして、感動しました。

何に感動したかというと、ずーっと砂防会館からデモをやってきた時、今コールしていた彼が(SEALDs奥田愛基さん)が、『民主主義って何だ』って言ったんです。そしたら、その後(みんなが)『これだ』って言ったんですよ。 それを見た瞬間(思い出したのは)、私は24年前、東ベルリンに住みました。壁が崩れた1年4カ月後です。

あの時、壁を崩した市民勢力が最初、89年の9月4日に、ライプツィヒで権利を求めてデモをやったんです。 でも、みんな怖くて来なかった。でも1000人が集まった。

『就職に響くぞ』『大学退学だぞ』…いろいろと秘密警察がね、脅したんですよ。『じゃあ、月曜日にもう一回集まろう』『行っちゃダメだよ、あなたたち会社クビになるわ』…でもみんな行った。そしたら5000人になってた。

そして10月2日、2万人になった。10月9日、7万人になった――。

それを見ていたベルリンの人たちが『俺たちもやろうじゃないか』と言ったんです。89年の11月4日の土曜日に、アレクサンダー広場といって、私が住んでいた目の前にある、そこに集まろうと。呼びかけたのは俳優とアーティストと作家です。『おもしろそうだ』ってみんな思った。

もう一つあるんです。警察にちゃんと許可をもらった。東ドイツはデモをしてはいけないんですよ。でも芸術家の集会だから警察が簡単にハンコを押しちゃった。 さぁ集まった。100万人が集まった!

そして政治指導者、弾圧された人が立ち上がって、『Wir sind das Volk』『We are the People』って言ったんですよ。俺たちが人民だ。この東ドイツの体制は人民民主主義。『ドイツ民主共和国』なんて嘘っぱちじゃないか、俺たちは壁の向こうに行けないじゃないか、行かせてくれ! それを叫んだんですよ。

そしてその11月4日の大デモンストレーションの後、5日後にベルリンの壁が崩れたんです。

これどういうことを意味していますか? 最初の9月4日に1000人が集まらなかったらベルリンの壁は絶対に崩れてなかったんです。つまり、一番最初は、小さな小さなデモから始まった。でも『定期的に月曜日に集まろうね』と、どんどん膨らんで、ついに100万人になったんですよ。

私はそこに24年前住んでいて、上から見て、そこには100万人も入れません。『“100万人”は嘘ですよ』と新聞は書いた。当たり前だよ。せいぜい10万人くらいですよ。でも違うんですよ。そこに向かって電車に乗り、車で、徒歩で一杯集まってきた人、ひっくるめて100万人なんです。

だから、ここにいるのが2万だとか3万だとか、砂防会館に4000てね、明日の夕刊フジや産経新聞が書くんですよ。

でも、その向こうに1000万、2000万の国民が見ているんです。だから8割の国民が納得していないじゃない。 8割の国民が納得していない政権は、これは退陣願いましょうよ。

今日の夜10時から、NHK第一放送、NHKジャーナルに出演してこのデモのことを話します。

今、新しい民主主義が国会前で始まっている。それはなにか。今までの私が、45年前、高校生でここでデモをやった時、どっちかというと後ろからついていったデモだったんですけど、全然違うの。

今日、先頭で、学生といわゆる学者が一緒に歩いたんですよ。 そして、『民主主義って何だ』って彼らが問うたら、『これだ』と言ったんですよ。

私、初めて、憲法やって33年、飯食って来ましたが、今日、初めて、憲法って何だって分かりました。 これなんです。 俺たちが人民なんです。だから、それに反対するあそこにいる政権には退場を願いましょう。

ラジオでもはっきり言いました。廃案しかない。廃案しかあり得ない。がんばりましょう。

以上が7月31日における水島教授のスピーチの文字起こしです。

「動画はコチラ→」 https://www.youtube.com/watch?v=5pLgxpRZo88

前述しましたように、あわせて以下をクリックしてお読みください

新たな『戦前民主主義』の時代――国会前で起きていること」(2015年8月3日 )

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