「安全保障関連法案に反対するオール明治の会からのアピール  ―明治大学不戦の誓い―」の紹介

安全保障関連法案に反対するオール明治の会からのアピール  ―明治大学不戦の誓い」をご紹介いたします。

8月16日18:00現在、565筆の署名数です。 

 

安全保障関連法案に反対するオール明治の会からのアピール

―明治大学不戦の誓い―

 安倍政権と自民・公明両党は、2015年7月15日、安全保障関連法案の審議を打ち切り、衆議院平和安全法制特別委員会で、翌16日には衆議院本会議で強行採決した。安倍内閣は、60日ルールを適用できるように国会の会期を95日も延長し、参議院で採決されなくとも、再度、衆議院での強行採決をしてでも、法案の成立を目指している。

 安倍晋三首相は、今回の安全保障関連法案を国会で審議する前に、米国政府に安全保障関連法の成立を約束し、戦後一貫して政府が踏襲してきた憲法解釈を変えることによって憲法九条を葬り去り、日本を再び戦争する国に作り変えようとしている。

 安倍内閣は、アメリカ合衆国との約束を最優先して、国民の強い反対を黙殺し、暴走をつづけている。

 集団的自衛権の行使は憲法上認められない。これは圧倒的多数の憲法学者の見解であり、6月4日の衆議院憲法審査会において、すべての憲法学者の参考人が違憲と表明したことに見られるように、国際紛争を武力によって解決することを放棄している日本国憲法を蹂躙するものである。

 安全保障関連法案は、日本国憲法が禁止している集団的自衛権の行使を認め、自衛隊が世界的規模で軍事展開することを容認するものである。

 戦後の大学教育は、かつて国家権力に迎合し、勉学を志した学徒にペンを捨てさせ、歓呼の声で幾十万人の若者を戦場に送り出したことを深く悔いて反省することから始まったのだ。また、1993年に270の全国私立大学の学長・総長が、「有為の若人たちを過酷な運命にゆだねるほかなかったことに、深い胸の痛みを覚える」とする共同声明を発表したことを思い起こすべきである。

 日本は、血を流すことが国際貢献であると考えるのではなく、人間性豊かな知を生み出すことに誇りをもつ平和な国でなければならない。学問が権力の下僕に成り下がったときに、戦争が始まるのだ。

 明治大学校歌にあるように、「権利、自由、独立、自治」を建学の精神とするわれら明治大学人は、安全保障関連法案に強く反対し、同法案の廃案を求める。

 明治大学で学ぶすべての学生・大学院生・聴講生、卒業生の皆さん、明治大学で働く教職員と退職された皆さん、さらに付属中学・高校の在校生と卒業生の皆さん、そして在校生・卒業生のご家族の皆さん、また明治大学に関わるすべての皆さん、この「不戦の誓い」の輪を大きく広げ、安保法案を廃案に追い込もうではありませんか。

呼びかけ人

石川日出志  石川幹人   石月義訓   石前禎幸   市川好和   岩崎直人   上野正雄   牛丸 元   生方 卓   浦田一郎   遠藤公嗣   大塚初重   大畑裕嗣   大森正之   押尾直志   小田切徳美  柿崎 繁   加藤志津子  倉田武夫   黒田兼一   小関隆志   小西徳應   小林 繁   小林尚朗   古屋野素材  齊藤絅子   佐野 宏   佐野正博   猿渡敏公   杉山光信   杉山民二   須田 努   大六野耕作  高橋輝好   高浜光信

高柳美香   田畑 保   旦 敬介   塚本一郎   土屋恵一郎  所 康弘   友野典男   豊川浩一   長岡 顯   中川雄一郎  中西 貢   西村英之   野中郁江   早瀬文孝   針谷敏夫   弘中正美   福田邦夫   藤井石根   松橋公治   間宮 勇   三上昭彦   宮本真也   三和裕美子  村山富市   柳沢敏勝   山泉 進   山口孝    横井勝彦   渡辺良夫

   (敬称略 五十音順)2015年8月10日23時00分、現在

賛同者(下記にアクセスして賛同者氏名をご確認ください。)

2015年8月16日 18:00現在、565筆の署名数となりました。(呼びかけ人の署名、HPでの非公開の署名含む)

なお、

8月30日(日)午前11時~12時半 駿河台キャンパス大学会館 3階会議室にて「安保法案に反対するシンポジウムを開催します。」

との「お知らせ」があります。

http://allmeijiagainstsrb.wix.com/all-meiji


「安全保障関連法案に反対するオール明治の会からのアピール  ―明治大学不戦の誓い―」の紹介」への1件のフィードバック

  1. 大学院法学法学研究科公法学専攻を修了した者です。
    我が母校、明治大学が今回の戦争法案採決に対して強い憤りと抗議を表明されていることに、卒業生の一人として名誉と誇りを今更のように感じています。
    私の専攻は刑事学でしたが、公法専攻ですので、もちろん憲法特殊講義も履修いたしました。日本国憲法があの戦争を通して深い反省の中で平和と国民の幸福追求の権利、それを実現させるための立憲民主主義を追究するものであり、それは同時に、西洋諸国を始め人類が命をかけて獲得し、確認してきた自由と権利を継承するものであることを学びなした。
    今回の戦争法案のそのものと採決に至る過程は、法学部卒業という肩書きにもかかわらず、学生時代はもとより、還暦となった今でも、憲法も読まない無知の者の愚行としか思われて仕方ありません。
    我が誇り高き明治大学がこうした暴挙に対して、校歌に込められた建学の精神、
      「歴史は古く今もなほ、強き光に輝けり
      独立自治の旗翳し、高き理想の道を行く
      我等が健児の意気をば知るや、我等が健児の意気をば知るや・・・・。

      正義の鐘を打ちて鳴らさむ、正義の鐘を打ちて鳴らさむ。」
    を今こそ高らかに歌いあげるべき時であります。
    一卒業生として、私も明治大学の誇りと名誉をかけて、この法案を断固拒否する姿勢を示していきたいと思います。がんばってください。

    いいね

コメントを残す